ALC外壁に貼られたタイルはなぜヒビが入りやすいのか?
2025.08.25
20数年前に流行した外壁工法のひとつに、ALC外壁にタイルを貼る仕上げがあります。
ALCのシンプルな外観にタイルを組み合わせることで高級感が増し、美観に優れていたため当時は非常に人気のある工法でした。
しかし、東日本大震災の際には、このタイプの外壁でタイルの欠落・剥落が数多く発生しました。
なぜこのような事例が多発したのでしょうか?
タイルにヒビが入る理由とは?
大きな原因は ALCの板間に設けられたシーリング部分 にあります。
シーリングは、建物に加わる外的な揺れを吸収し、ダメージを軽減するために「動ける」ように設計されています。
しかし、その動きが接着しているタイルに負荷を与えるため、亀裂や剥落が発生してしまうのです。
今回の現場での補修作業
実際の現場では、縦に亀裂が入ったタイルを確認しました。
➤ タイル撤去の様子

▼まずダイヤモンドカッターで切れ目を入れ、タイルを慎重にはつっていきます。

▼タイルを剥がすとこのような状態です。

撤去すると、下地にはちょうど ALC板間のシーリング が現れました。
この部分が揺れに追従することで、表面のタイルが追従できずに破断や落下につながっているのです。
▼もう一箇所確認したところ、やはり縦に長いヒビが入ったタイルがあり、撤去してみると同じようにシーリング部分が原因でした。



ALC外壁タイルのリスクと対策
ALC外壁は建物を守るためにあえて揺れに追従する構造になっています。
しかし、タイルは硬いためその動きに対応できず、ひび割れ・剥落・落下のリスクが高いのです。
こうした危険を防ぐため、今回の補修工事では 美観・防水性・安全性 を考慮し、しっかりとした施工を行っています。
仕上がりをぜひご期待ください!
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