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塗料を選ぶ際に知っておきたいこと ~塗料のグレードとは?~

塗料を選ぶ際に知っておきたいこと ~塗料のグレードとは?~

塗料は種類によって「耐用年数」や「特性」が異なります。 お客様のご自宅の立地条件や築年数、雨漏りの有無などによって選択する塗料は異なり、塗料選びはとても大事です。しかしながら、外壁塗装で使用する塗料の種類はたくさんあり、どの塗料を使用したら良いのか迷ってしまう方はたくさんいらっしゃると思います。ここでは、塗料の種類やグレード(ランク)とその選び方についてご紹介しています。

 

油性・水性塗料について

塗料には、油性塗料と水性塗料があります。
簡単に説明をするのであれば油性塗料はシンナー系(溶剤)で、水性塗料は水系になります。
薄める場合にも油性塗料はシンナーを使用し、水性塗料は水を使用します。

 

耐久性の違いは?

一般的に油性塗料の方が水性塗料より耐久性が高いとされてきましたが、近年では水性塗料の耐久性も向上し、その差は無くなってきています。イメージとしては油性塗料は表面が強く固い、水性塗料は弾力性が強く柔らかいという感じで覚えておくとわかりやすいかと思います。

1 液型と 2 液型の違いは?

1 液塗料はそのまま使用ができる塗料です。

2 液塗料は主剤と硬化剤を混ぜて使用する塗料です。

1 液、2 液ともにそれぞれの良さがあります。

 

1 液塗料:塗料缶から出してすぐに使用ができ、余ったら間に戻すことができるのでロスが少ない塗料です。価格も 2 液塗料に比べて安価である。

 

2 液塗料:1 液塗料より耐久性が高いので鉄部などの塗装の際には 2 液塗料の方がおすすめだが、主剤と硬化剤を混合すると硬化してしまうのでロスが出やすい。

 

お客様の立場から言えば塗料は 2 液型の方が耐久性が強くお勧めです。
しかし外壁塗料では 1 液水性型が多く使用されておりますので 2 液型でなくても心配はありません。

 

艶有りと艶なしの違い

外壁塗装の仕上がり

塗料の艶には、「艶消し、3 分艶、5 分艶、7 分艶、艶有り」の 5 段階があります。外壁の塗料でいえば艶あり、5 分艶、3 分艶の 3 つの中から選択することが多いかと思います。屋根の塗料の場合には太陽光を反射させる機能を最大限に発揮させるため、艶がある塗料がほとんどです。※色や種類によっては艶消しもあります。 また、外壁材の種類によってもその選択肢は変わってきます。

 

艶あり:艶ありと比べると汚れにくいと言われております。新品のようなピカピカした美観が得られます。

 

艶なし:マットな仕上がりでデザイン性が高い。汚れは目立ちやすい。内装では艶なし塗料が多く使用されています。

 

艶の有り無しの選択は好みの問題になります。

 

下塗り塗料の種類

下塗り塗料には、「シーラー、プライマー、フィーラー、微弾性フィーラー、サーフェーサー」などの種類があります。それぞれ、特徴や用途が違いますので、下地の状況や上塗りに使用する外壁塗料、外壁材の種類によってどの下塗り材を使用するかがは変わります。 基本的には 1 回塗りですが下地の状況により 2 回塗りを行う場合があります。

 

上塗り塗料の種類

アクリル塗料

期待耐用年数は 5 年前後になります。 費用が安価ですが耐久性が低く、外壁材としてはあまり使用されることは無くなりました。アクリルウレタンやアクリルシリコンなど塗料の特徴を生かした混合の塗料は多く使用されています。

 

ウレタン塗料

期待耐用年数は 8 年前後になります。 10 年前まではウレタン塗料が現在のシリコン塗料のグレードでした。今でも多くの場所で使用されているコスパに優れた塗料です。木部や鉄部と相性が良い塗料です。

 

シリコン塗料

期待耐用年数は 10 前後になります。 10 年前までは現在のフッ素塗料のような高級塗料として使用されておりました。 現在では価格も落ち着き多くの方が使用できるようなベーシックな塗料になっております。 外壁塗装を行うお客様の 8 割のお客様がシリコン塗料、ラジカルシリコン塗料、ハイブリッドシリコン塗料などのシリコン系の塗料を使用して外壁塗装を行っております。

 

ラジカル塗料

期待耐用年数は 15 年前後になります。 シリコン塗料とフッ素塗料の中間の耐久性を持つ塗料となります。 シリコンとあまり変わらない費用単価で使用できることから、現在ではシリコン塗料より人気があり、多くのお客様に使用されております。

 

そもそもラジカル塗料って?? ラジカル制御型の酸化チタンを活用している塗料のこと ⇒簡単に言いますと劣化がしにくい塗料と覚えておけば大丈夫です。 多分塗装屋さんでもラジカルをしっかりと説明できる人はそれほどいないいと思います。(笑)

 

フッ素塗料

期待耐用年数は 20 年前後になります。 塗膜の耐久性にとても優れた塗料で、一般の住宅でも使用されるお客様も増えてきております。 海沿い地域の塩害対策の塗料としても使用されております。建物を維持管理していく中でその耐久性はとても重宝されている塗料になります。

 

無機塗料

期待耐用年数は 25 年前後になります。 フッ素よりも耐久性があり、グレードの中では最上位の対候性を備えた塗料になります。 価格は高いですが耐久性が高い為、これからの価格の安定が期待される次世代塗料になります。まだフッ素塗料ほどの実績が無いので、使用されるお客様はそのあたりを理解した上で塗料を選択する必要があります。

 

光触媒塗料

期待耐用年数は 20 年前後になります。 フッ素塗料と同等の耐久年数の特殊塗料です。 特徴は外壁に付着した汚れなどをキレイに洗い流してくれる 、セルフクリーニング機能効果があります。 塗料というよりはコーティング材という風に考えていただければわかりやすいかと思います。 費用面では、フッ素よりも高額で見た目の変化や効果もわかりにくい為、商品の性能の良さの割にはあまり普及をしておりません。

 

クリヤー塗装

ウレタン、シリコン、フッ素のクリヤー塗料があり、期待耐用年は、8~20 年です。 透明なコーティングをする保護塗料で、タイルや窯業系サイディング材などに使用していきます。 既存の外壁の色、材質感はそのままでの塗装になりますので、現在の外壁が気に入っているお客様が選択されることが多いです。但し、一般の塗料の塗膜と比べると多摩区の厚みは無いので防水性はあまり期待できません。

 

遮熱塗料

太陽の光(熱)を反射させて屋根材、外壁材の表面温度を下げるという効果がある塗料になります。 屋根の塗装工事では 9 割のお客様が遮熱塗料を使用されているのではないでしょうか?費用面もそのベースとなる塗料とそこまで変わらないので、使用した水t路用になります。 また各自治体の助成金の対象にもなっておりますので、遮熱塗料を使用して塗装をすることで 5 万円~20 万円ほどの助成、補助を受けることができます。※工事前事前申請必須

 

断熱塗料

壁面の熱の伝導を抑えることによって、夏の暑さ対策、冬の寒さ対策になる特殊塗料です。 断熱性、遮熱性、の両面の効果が得られることから需要が高まっている塗料ですが、工程数も多く、まだまだコストが高いので一般住宅ではなかなか選択されないのが現状です。 ただ最近では無機塗料などの高級塗料も出てきておりますので、無機塗料よりすこし費用が高いというくらいですので、興味があるお客様はご質問頂ければと思います。

 

自然塗料

自然塗料とは原料に石油や合成顔料などを含まない、天然の素材を主成分とした塗料です。 化学物質過敏症やシックハウス症候群のなどの問題が起こりにくいとされ、使われていることが増えているのが自然塗料です。塗膜ではなく浸透性の塗料のため木部との相性が良い塗料になります。 ホームセンターでも手に入りますので、DIY にもおすすめ塗料です。

 

弾性塗料

弾性塗料とは引っ張るとゴムのように伸びる柔らかな塗膜となる塗料のこと。ひび割れに追随して伸びやすいため、ひび割れしやすいコンクリートやモルタル外壁の防水塗装で使われることが多い。

塗料の「期待耐用年数」の注意点

各塗料メーカーが発表している「期待耐用年数」「耐久年数」「耐候年数」は、実際の住宅に使用して調査を行った結果の数値ではなく、照射機などの機材を用いて自然に近い負荷をかけて、例えば「この紫外線量を 1 時間照射することで 1 年分の劣化が生じる」といったような耐久テストを行った結果の数値になります。
実際は「壁の材質・照射率・周辺環境・自然環境」により塗料の耐久性は変化するため、機体年数より早く劣化してしまう事がほとんどで、その年数通りに塗料が劣化しないということではありませんのでご注意ください。その年数は『期待値』であって『保証の年数』ではないありませんので認識の注意が必要です。
また、耐久年数とはその年数まで何もしなくていいと考える方もいますが、建物は動きますのでヒビも入るし、太陽が当たり続ければシーリングは劣化して固くなり亀裂が入るし、建物の下地(部材)の寿命がきてしまったら交換が必要だし、塗料の期待年数の期間、建物の雨漏りが発生しないわけではありません。
簡単に言えば建物表面の塗膜のチョーキング(劣化の限界)が発生してしまうまでの期間が期待年数になるということです。このようなことをしっかりと理解した上で、グレードによる塗料の選択をすることも大切なことです

塗料の選び方

① 塗料のグレード、種類 まずは、期待耐用年数(塗装してから何年もつのか)から選んでいきます。 次の塗装の時期までどれだけ良い状態で外壁を維持させていきたいかを予算と見比べて選んでいきます。 高耐久なほど、費用はもちろん高くなっていきます。高い塗料を使用したからその分手をかけなくてはいいということではなく、外壁塗装は 10年~15 年ほど経過した際にはやらなければならないものとしてお考え頂くことが重要です。

 

② 塗料の性能 西日が直接当たって暑いので遮熱塗料を使用する。 建物の年数が経過したモルタル造でヒビが発生しやすいのでひびの入りにくい弾性塗料を使用する。 雨だれ汚れが気になるので高耐久フッ素樹脂塗料を使用する。 外壁のコケや藻が気になるので光触媒でコーティング塗装をする。 室内の結露が発生しているので断熱塗料を使用する。 などお客様の建物の条件によって塗料を選択する必要があります。

 

③ 塗料メーカー 塗料のグレードと塗料の性能を決めてから塗料メーカーを選択していけばよいでしょう。 有名な 3 大塗料メーカーは「SK 化研」「日本ペイント」、「関西ペイント」です。 このメーカーの塗料は実績も多くあり、官公庁の工事でも使用されている安心して使用できる塗料メーカーになります。

 

近年新しいメーカーの参入も見られます。 高耐久塗料を中心に市場を拡大している「アステックペイント」や「プレマテックス」などがそのメーカーになります。

 

新規参入メーカーですので大手 3 社より塗料の仕入れ価格を落として各工事店が使用しやすい環境を作っております。お客様へ提示される金額にも反映しますので新規参入メーカーの塗料を使用するお客様も増えてきております。
『同じグレードなのにどうして見積価格が違うのかな?』といった場合にはこのメーカーが異なる場合もありますので確認してみると良いでしょう。
新規参入メーカーも多くの実験結果をもとに耐久性、対候性を表記しておりますので性能的な違いはほとんどありませんが、会社としての実績、安心感は大手 3 社の方が断然です。そのあたりのメーカーの実績をどのように感じるかによっても工事費用が変わってきますので塗料選びの際には参考にしてください。

最後に

塗料の種類やメーカーは数えきれないほどありますので、どこの施工店でもすべてを認識、理解しているわけではありません。 各施工店それぞれによく使用している材料やメーカーもあります。そのためお客様は「塗料のグレード」や「性能」を理解しておいて、見積り依頼をした施工店の提案を確認してから相談する方が良いでしょう。 きっとお客様の建物の状況に合った「最適な塗料」を提案してきてくれるので、まずは施工店のアドバイスを聞いてみましょう。 ※各社の金額比較をする際には合計金額だけではなく、使用する塗料や塗装する箇所をしっかりと確認して金額比較をしてください。

 

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